高橋留美子系情報紙 時計坂通信(機能限定版) 第54号
毎月一回発行。一部の記事、図表、特集などは割愛。
なおこの記事は諸雑誌、店頭での告知広告などに基づいております。
になる場合があることにご注意下さい。
7月の高橋留美子
7/2(水)S31号発売。「犬夜叉」第31話「かごめの策」掲載。単色18ページ。
巻末発言:「今頃は、温泉でろくろを回しているかも・・・」
7/9(水)S32号発売。「犬夜叉」第32話「妖力を喰う」掲載。単色18ページ。
巻末発言:「都内一高いイタリア料理店でごちそうになった。」
なお、この号の巻頭の「電脳遊撃隊」に「怪物(モンスター)
パラ・ダイス」(プレイステーション用のゲームソフト)の紹介
記事あり。ゲーム内に高橋先生のコメントがあるとのこと。
(コメントの内容は未確認。「関連情報」および「今月のトピッ
ク」参照。)
7/16(水)S33号発売。「犬夜叉」第33話「鞘を捨てる」。単色18ページ。
巻末発言:「去年なくしたアドレス帳が戻ってきた。大感謝。」
7/23(水)S34号発売。「犬夜叉」第34話「鞘が呼ぶ」掲載。単色18ページ。
この号の巻頭にテレカプレゼントあり。絵柄は描き下しではなく、
S8号の表紙の使い回し。(図1参照)
巻末発言:「我が阪神は前半よく頑張った…後半もガンバレ!!」
7/30(水)S35号発売。「犬夜叉」第35話「小さな悪霊」掲載。単色18ページ。
巻末発言:「阪神の和田選手、早くケガがなおりますように。」
関連情報
7/2(水)TVシリーズビデオ「らんま1/2」の35、36巻発売。ビデオのみ。
7/8(火)日経新聞夕刊に「まんがWORLD」掲載。今回は「ヒーローが女に
惚れる時」という副題で「犬夜叉」が取り上げられる。(以下
原文を掲載)(編注:「かえで」は「かごめ」の間違いですね。
内容も「?」だし…)
こういう欄に原稿を書く場合「評論家+マーケッター」としての視点が必要だと思っている。要は「私は好きだけど売れないだろう」と思えるもの、「私は好きじゃないけど売れるだろう」と思えるものを見極めることが肝心、ということだ。その意味で「犬夜叉」は微妙な作品である。
犬夜叉は、中学生男子のメンタリティをもった半妖半人である。もっともここでいう中学生男子のメンタリティとは、多分に女子および元女子の空想の産物であるきらいがあるのだが。すなわち、女子が彼らに向かって「男子ってバカねえ」と言う際に心に抱く感情、「私たちにはバカはやれない」という悟りやあきらめの感惰、これらに基づいて、女子側が勝手に想像したメンタリティのことなのだ。
その意味で「犬夜叉」は実に魅力的な作品である。見ていてついつい「バカねえ」と言いたくなる男子が、ヒロインのかえでに惚(ほ)れてしまい、そのことによっで話が転がっていくのだから。「好き」「恋」「愛してる」等々よりも「惚れる」という語感が一番ぴったりくるキャラクターと世界観。こういった作品、私は好きだ。だが「少年サンデー」の読者にとってはどうなのだろうか。
犬夜叉のかえでへの恋は作品の根幹となる。彼のアイデンティティは、かえでによって左右される。従って、一般的な少年漫画に見られる刺し身のツマ的ラブシーンとは意昧が違ってくるが、男性誌の作品で主役男子が女に本気で惚れてしまうという展開は、むしろ人気を阻害する要因となる傾向がある。なぜかまで説明する余裕はここではないが、事実として認めておくべき必要はある。
「少年チャンピオン」に連載された「覚悟のススメ!」(山口貴由)の場合、男性読者に受けそうな要素で周囲を塗り固めることによつて「ヒーローがヒロインを愛している」という作品世界を支える重要な要素から男性読者の目をそらさせることに成功していた。だからこそ受け入れられたのだと思う。だが「犬夜叉」はその種の予防線をはりめぐらせてはいない。そのため私は「犬夜叉」は受ける、と言い切る自信が持てないのだ。(荷宮和子氏による)
7/17(木)Inu-Yasha (英訳版)Vol.4を確認。
「怪物(モンスター)パラ★ダイス」(PS用のゲームソフト)
発売。ゲーム内に高橋先生のコメントあり。
7/18(金)「うる星」劇場版 LDBOX DX発売。通販のみ。税別57800円。
TVシリーズLD うる星やつらの43、44巻、TVシリーズLDらんま1/2
の19、20巻発売。税別各4660円。
7/24(木)小学館のコミックフェアの販促用の犬夜叉のクリアファイルの存在を確認。(協力:逸見五美)
7月下旬 8月頃に巷に「うる星やつらラムちゃんフィギュアコレクション」
(ゲーム機の景品)が出回るとのこと。(協力:五代君の友人)
今月以降の予定
8/6(水)TVシリーズビデオ「らんま1/2」の37、38巻発売。ビデオのみ。
8/15-17 コミックマーケット開催。「時計坂通信社」は8月17日(日)
東地区「ノ−59b」。
8/20(水)TVシリーズLD うる星やつらの45、46巻、TVシリーズLDらんま1/2
の21、22巻発売。税別各4660円。
8/24(日)ワンダーフェスティバル開催。(有明)
8月 「うる星やつらラムちゃんフィギュアコレクション」(ゲーム機の
景品)出荷予定。(協力:五代君の友人)
編集後記
どうでもいいけど、単行本ごとに話数をリセットするのはやめて欲しい。>小学館さん(七尾)